INTERVIEW

会長インタビュー

黎明期から創成期

新しい静岡YEGのかたち
山内 真一(やまうち・しんいち)

平成23年度会長・2代目
テットコム代表

石川 雅章(いしかわ・まさあき)

清水YEG平成21年度会長
(株)エスクリエイト 代表取締役

杉山 雅彦(すぎやま・まさひこ)

平成22年度会長・初代
イハラ観光(株) 取締役

インタビュアー:

旧静岡YEGと清水YEGとが合併して今の静岡YEGが誕生しました。合併前や合併直後の静岡YEGの雰囲気はどの様な感じでしたか?

石川:

清水市と静岡市が行政合併し、吸収されたようなイメージがあって、商工会議所も吸収合併なのか?という意識があった会員もいたと思います。旧清水YEGの解散総会では、一部のくせ者から反対票がありました(笑)全体的には、ギクシャクするような雰囲気ではなかったですね。

山内:

旧静岡YEGの総会はすんなりと終わりました。地域・経済・まちづくりを考えたときに、静岡と清水の合併は、親会などの意見に合わせるべきだと思っていましたよ。

杉山:

当時の清水・静岡両YEGでの、合併協議会では、初代会長をどちらから選ぶかってことも、山内さんがとても気を使ってくれたよね!

石川:

合併後の初代会長は杉山雅彦で大正解だった。性格や懐の広さでギクシャクするようなことはなかったし、何より杉山雅彦はぶれない所がよかった!

静岡YEGと清水YEG歩んできた歴史の違い

石川:

清水YEGでは、政策提言活動はやっていたけど、あまり建設的な話が出来ていない状態でした。

杉山:

当時は、今ではやれないような例会もたくさんあったよね(笑)

山内:

旧静岡YEGでは、定期的に開催される例会がなかったよ。総会を開催しても、20~30人の参加者しかいませんでした。旧静岡と清水YEGでは、規則やお金の勘定の仕方も違っていて、本当にバラバラでしたね。だからこそ合併協議会からいろいろと擦り合わせて、それぞれの良いところを活かす様にはしたつもりです。

石川:

合併後に、初めて専務理事の役職が設置されたんです。だから、専務理事とタッグを組んだ経験がない、専務童貞だったんですよ(笑)静岡県連会長をやらせていいただいた時に無事卒業できましたけど(笑)

若き「会長」が生まれる新たな静岡YEGの文化

インタビュアー:

令和2年度会長の年齢が33歳とこれまでの静岡YEGの歴代会長の中では最年少です。50歳が卒業の団体としては、これまでの歴代会長も若くして会長を務める方が多いですが、初代である杉山さんも若くして会長をやったんですよね?

石川:

ぼくが、旧清水YEGの会長をやった当時、全国で最年少の37歳の会長でした。翌年には、雅彦に抜かれてしまったけど(笑)

杉山:

静岡市は政令指定都市になっていて、しかも清水YEGと静岡YEGとが合併設立の年度に、当時36歳で、全国でも一番若い会長になりました。僕たちの先輩からではあるんだけど、年功序列を壊した事や若くして会長になった事でインパクトが強く、今でも他団体なんかに行ったときには、当時のこと言われます。

山内:

設立総会の時の来賓もすごかったよね!いやぁ、初代会長を、本当にやらなくてよかった(笑)。

石川:

初代会長なんて、絶対やっちゃダメだよ!!(笑)でも、設立総会の時の雅彦の挨拶が最高だったよね!あれで、新静岡YEGがまとまったと思う。

ビジネスに繋がった?会長をもう一度…?

インタビュアー:

会長職を務めることって、すごく大変なイメージがあるのですが、ビジネスには繋がったのでしょうか?

杉山:

会長をやっている時にも、売上は上がりました!クセのあるYEGメンバー(笑)に動いてもらうことで、組織づくりや人の動かし方を学ぶことができたと感じています。会長をやらせてもらえてよかった。

石川:

静岡県連の会長をやらせてもらった時には、人や会社の動かし方の勉強になりましたし、人脈も広がりました。静岡市内だけでなく、取引先がどんどん広がり、今現在も、取引が続いているところがたくさんあります。県連会長をやることになったのも、清水YEGの最後の会長をやったからこそのものです。ぜひ、チャンスがあればみなさんにも会長をやってもらいたいと思っています

山内:

YEGは経営者が多いので、仕事のヒントがたくさん落ちています。自分とは違う業種が、どうやって商売をしているのか、ということを聞くことが出来るし、いろいろなやり方も学べて、更には儲かる秘訣も教えてもらえる。会長をやらせて貰えてよかったですよ。ただ、会長をやった人はね、誰も後悔していないけど、またやるか?と聞かれたら、やりたくない!と言うんじゃないかなぁ。

YEG会員のみんなに伝えたいこと

山内:

私はすでに静岡YEGを卒業していますが、新型コロナウイルスの感染予防と共に生活していかなければならないとなって、初めてYEGという居場所がなくなったんだ・・・と感じています。何かをやろう!と思ったときに、応えてくれる組織がないんです。だから、YEGはこうあるべき!みたいな考え方はやめて、周りの様子を伺ってばかりではなく、本音でみんなで話し合って、とにかくいろんなことに挑戦してみたらいいのに!と思っています。会員みんなで考えれば、出来る事がたくさんあると思いますよ。

石川:

YEGにいられる期間は決まっています。静岡YEGなら50歳までしかない。後先をあまり考えずに、いろいろやってみてもいいと思います。例えば、自社でやってみたい事を、先にYEGでやってみたりすればいいと思います。人の目ばかり気にしていて、あまり面白い事業がないように感じています。もっと面白いことをやって欲しい!!面白いことをやらないと、会員が集まらなくなり、組織の力も弱くなってしまいます。他には、卒業してからも、付き合える仲間をたくさん作って欲しいと思っています。

杉山:

静岡YEGには、地域に根付いた団体であって欲しいと思っています。内向きな事業ばかりではなく、もっと外向きに、外部に発信できる事業をやってもらいたい。YEGはとても勉強になる会だから、自分自身が、将来どういう人になりたいか、を考えて活動をして欲しいです。自分はYEGのおかげで成長できたと思っているし、自企業も成長できたと思っています。とにかく、楽しんで参加をするところから始めてもらいたいと思います。

本日は、お話しいただきましてありがとうございました。
文責:10周年事業推進委員会

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